インターネットを表示するために必須なWebブラウザ。最近ではChromeやEdgeなど様々なブラウザがリリースされており、ユーザーは好みのブラウザを選択できます。今回、この記事ではWebブラウザの中でも「Torブラウザ」の使い方について紹介します。Torブラウザとは、匿名性が高いWebブラウザとして有名です。
「Torブラウザの使い方を教えて欲しい」「Torブラウザを使用する上での注意点があれば知りたい」といった方に向けて、この記事では
- Torブラウザの使い方(PC)
- Torブラウザの使い方(android)
- Torブラウザの使い方(iPhone)
- Torブラウザを使用する上での注意点
についてそれぞれ解説していきます。この記事を読むことでTorブラウザの使い方がわかります。是非、最後まで読んでみてください。
Torブラウザの使い方(PC)
パソコンでTorブラウザを使用する方法を紹介します。
Torブラウザをインストール
公式サイトよりTorブラウザをインストールします。過去にマルウェアが仕組まれたTorブラウザが出回ったことがあるので、必ず公式サイトからダウンロードするようにしましょう。
接続設定
インストールが完了すると、Torブラウザが起動し設定画面が開きます。難しい設定はほとんど無いですが、プロキシ経由で接続する場合は別途入力が必要です。接続を確立するまで時間がかかることがあるので注意しましょう。
普段と同じ様にインターネットを使用
接続設定が完了したら、普段と同じ様にインターネットが利用できます。デフォルト言語やセキュリティレベル、検索エンジンの設定をすることでTorブラウザを最大限利用できます。特に検索エンジンは、DuckDuckGOやAhmiaなどの安全な検索エンジンとの組み合わせがオススメです。設定画面は、画面右上のアイコンを押すと表示される一覧から「設定」を選択すると開きます。プライバシー保護機能を重視するなら、Brave オフライン再生との併用も選択肢となるでしょう。
Torブラウザの使い方(android)
androidでTorブラウザを使用する方法を紹介します。
Android版Torブラウザをインストール
Google PlayストアからTorブラウザをダウンロードして端末にインストールします。アンドロイド版には「通常版」と「アルファ版」があり、技術に精通していない利用者はエラーが少なく安定している通常版をインストールすると良いでしょう。
接続設定
Torブラウザを開くと接続設定画面が開きます。通常は「Connect」を選択することで接続設定が完了します。Tor接続の進行状況を示すステータスバーが止まってしまう場合は「Configure connection」より設定が必要です。
セキュリティレベルの設定
セキュリティレベルを設定し、匿名性を侵害する特定のウェブ機能を無効化します。セキュリティレベルは「既定の保護」「強力な保護」「最大限の保護」から選べます。
普段通りインターネットを使用
設定が完了したら、普段通りインターネットが使用できます。他にも検索エンジンの選択やブリッジ接続などを設定したい場合は、設定画面より変更可能です。
Torブラウザの使い方(iPhone)
iPhone版のTorブラウザは公式から提供していません。iPhoneではTorブラウザの代わりに、オニオンブラウザ(Onion Browser)が推奨されています。オニオンブラウザは、Tor Projectと深い関係の開発者が製作しているため、Torブラウザに近い使い方で利用出来ます。オニオンブラウザの使い方は、Torブラウザ同様に初期設定や検索エンジンを設定することで普段通りにインターネットが利用できます。
Torブラウザを使用する上での注意点
Torブラウザを使用する上での注意点は、ダークウェブが閲覧できることです。ダークウェブは違法行為の温床とも言われており、アクセスすることでマルウェアの被害や違法商品を購入する恐れがあります。一般的にインターネットを利用する場合はダークウェブの閲覧は控えることをオススメします。
Torブラウザをインストール後に必ずやるべき3つの設定
Torブラウザをインストールしただけでは、匿名性を最大限に活かせません。セキュリティ設定を見直すことで、安全性が大きく向上します。
こちらでは、実践的なTorブラウザの使い方として押さえておきたい基本設定を解説していきます。
NoScript機能でスクリプトを制御する
Torブラウザには標準で「NoScript」が組み込まれ、JavaScript実行を個別制御できます。JavaScriptは悪意のあるサイトでトラッキングやマルウェア感染、フィンガープリント攻撃に悪用されるリスクがあります。
参考サイト:Tor Project公式サポート
NoScriptアイコン(ツールバー右上)をクリックすれば、サイトごとに許可・ブロックを切り替え可能です。信頼できるサイトのみ一時許可する運用が、セキュリティと利便性を両立します。
なお、プライバシー重視では検索エンジン選びも重要で、一部のサービスにはYandexの危険性のようなセキュリティ上の懸念が指摘されています。
多数の現代的なWebサイトはJavaScript無効では正常に動作しないため、個別設定が現実的です。
セキュリティレベルは「強力な保護」以上を推奨
Torブラウザには3段階のセキュリティレベルがあり、URLバー右隣の盾アイコン→「Settings」から変更可能です。デフォルトの「既定の保護」は全サイトでJavaScript有効ですが、匿名性重視なら「強力な保護(Safer)」以上が有効です。
「強力な保護」はHTTPサイトでJavaScriptをブロックし、一部機能を制限します。「最大限の保護(Safest)」は全サイトでJavaScript無効のため最も安全ですが、多くのサイトが動作しません。日常的なTorブラウザの使い方では「強力な保護」が推奨されています。
Cookie・JavaScriptの設定を見直す
Cookieは訪問履歴を記録し、サードパーティCookieは複数サイト間で追跡します。Torブラウザはデフォルトでセッション終了時にCookie自動削除しますが、「設定→プライバシーとセキュリティ→Cookie」から詳細確認可能です。
サードパーティCookieを完全ブロックすることで、広告トラッキングのリスクを軽減できます。困ったときはメニューから「New Identity」で回線リセットする方法も有効です。
参考サイト:Tor Project公式サイト
二重の保護で匿名性を高めるTorブラウザの使い方
Torだけでも高い匿名性を得られますが、VPNと組み合わせることで二重の保護が実現できます。接続方法には複数の種類があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。
こちらでは、匿名性とセキュリティを最大限に高めたい方向けに、実践的なTorブラウザの使い方としてTorとVPNを併用する方法を解説していきます。
二重の匿名化でプライバシー保護を強化
VPNとTorを併用すると、多層防御により単独利用より高い匿名性を実現できます。VPN単独では接続先にVPNサーバーIPが見え、Tor単独ではISPにTor利用が検知されます。
VPN→Torの順序で接続すれば、正常動作時、ISPからはVPN接続のみ見え、Tor入口ノードにも本来のIPは見えにくくなります。ただしVPN事業者にはTor接続が見えるため、ノーログポリシーを明示している信頼性の高いVPN選びが重要です。
監視リスクを避けたい実践的なTorブラウザの使い方として、この手法は有効です。
VPN→Torの順序で接続する効果
「Tor over VPN(VPN→Tor)」はISPにTor利用を隠しやすくなりますが、VPN事業者にはTor利用が見えます。設定が簡単で一般向けです。「VPN over Tor(Tor→VPN)」は出口ノード以降の盗聴リスク低減を狙えますが、VPNがTor経由接続を許容する必要があり実装困難です。
参考サイト:Surfshark公式ブログ
一般利用では「Tor over VPN」が推奨されます。「VPN over Tor」は通信速度が低下し、多くのVPNプロバイダが非対応のため上級者限定です。
まとめ
今回は、PC・Android・iPhoneでのTorブラウザの使い方を解説しました。iPhone版は公式提供されていないため、Tor Projectが推奨する「オニオンブラウザ」の利用が推奨されます。
Torブラウザでは.onionドメインのダークウェブにアクセスできますが、詐欺・違法取引・マルウェア配布のリスクが通常Webより高まります。NoScript機能やセキュリティレベル設定の活用、VPNとの併用により安全性を高められます。
日本国内においてTor利用自体は違法ではなく、プライバシー保護など正当な目的での利用は問題ありません。ただしTor経由でも違法行為は当然違法となるため、適法な範囲での利用を心がけましょう。





