Braveブラウザなど、デフォルトで広告ブロック機能を搭載しているブラウザが開発されている昨今。どうやら「広告ブロックをやめて」という声も挙がっているようです。今回この記事では、なぜ「広告ブロックをやめて」と言われているのかその理由について解説していきます。
広告ブロックをやめてと言われる理由
広告ブロックをやめてと言われている理由について紹介します。
Webサービスが正しく機能しない可能性
広告ブロック機能によってWebサイトで提供しているサービスが正しく機能しない可能性があります。
過去にYouTubeで広告ブロック機能を利用していたユーザーが3時間以上スキップできない広告が表示されるという事象がありました。YouTube側は広告ブロック機能について許容はしていませんが「そのような広告設定はしていない」と言及。おそらく広告ブロック機能によっておかしくなったのでしょう。
他にも、広告ブロック機能によってX(Twitter)などのSNSアプリが正しく表示しないという事もあるそうです。
ウイルスに感染する恐れ
広告ブロックアプリの中には、マルウェアなど悪質なソフトウェアが組み込まれている可能性があります。2017年10月には広告ブロックツール「Adblock Plus」の偽物がGoogle公式ストアで配布され3万7000件以上もダウンロードされるという事象がありました。この事象でマルウェアなどのウイルスに感染したかは定かではありませんが、悪意ある拡張機能が含まれていたという声もあったそうです。
お金が入らないからやめてという声も
掲載しているサイト運営者や動画投稿者が「収益が減るからやめてほしい」という声も見られます。当たり前ですが、広告を出した企業は自社製品を広告に出し、購入してもらえないと利益が生まれません。広告ブロックされるという事は、その分の利益が減ることになります。利益が減る分、広告を掲載したサイト運営者や動画投稿者の収益が減ることに繋がるため「広告ブロックをやめてほしい」という声が挙がっているのでしょう。
広告ブロックの利点
広告ブロックの利点について紹介します。
データ通信量が減る
広告をブロックすることで、広告を表示するためのデータ通信量が減るという利点があります。データ通信量を削減する事で、Webサイトの表示やYouTube動画の読み込み速度が向上します。
快適にインターネットが利用できる
WebサイトやYouTube動画を見ていると、画面いっぱいに広告が表示され中断されることがあります。現在は「タイパ」という言葉が流行っており少しでも時間を節約し効率よくネットサーフィンや動画を楽しみたいと考えている人が多い時代です。広告ブロックすることで、煩わしい広告による中断が無くなり快適にインターネットの利用が可能になります。
広告ブロックが搭載されているブラウザを紹介
広告ブロック機能が搭載されているブラウザを紹介します。
Braveブラウザ
Braveブラウザは、広告ブロック機能が搭載されたブラウザとして有名なブラウザです。広告ブロック機能の他に、高速ブラウジングやセキュリティの高さ、仮想通貨を稼げる機能などが搭載されており、快適にインターネットが楽しめるブラウザとして人気が出てきているブラウザです。
Operaブラウザ
Operaブラウザも標準で広告ブロック機能が搭載されているブラウザです。Operaブラウザでは、Braveのような独自技術の広告ブロック機能ではなく「Ad Blocker」を統合して利用しているため、Braveよりブラウジング速度は低下します。VPN機能が無料で使えるため、プライバシー保護などより高いセキュリティ対策が可能なブラウザです。
まとめ
今回は、広告ブロックをやめてと言われる理由や広告ブロックの利点について解説しました。広告ブロック機能を利用した場合、Webサイトなどのコンテンツが正しく表示されない場合があるので注意が必要です。また、拡張機能として広告ブロックツールを入れる場合は、ウイルス感染に注意しましょう。
興味のある方は、この機会に広告ブロック機能搭載ブラウザを利用してみてはいかがでしょうか。