インターネットを利用していると、度々目に入るWeb広告。サイトを閲覧している際に広告で中断され、煩わしいと感じている人もいるのではないでしょうか。今回この記事では、広告ブロックツール「Adguard」の危険性や評判について解説していきます。
Adguardの評判
Adguardの評判について紹介します。
良い評判:多くの広告を非表示にできる
Adguardを利用することで、ChromeやSafariなどのブラウザで広告を非表示にできたと評判です。Chromeでは広告をブロックするために拡張機能のAdblock Plusを一般的に使用します。Adblock Plusでは非表示にできない広告も存在し、そのような広告もAdguardを使うことで非表示にできて嬉しいという声がありました。
悪い評判:ロシア産のため怖い
Adguardはロシアに開発拠点を持っていた「AdGuard Software Limited」という企業が開発した広告ブロックアプリです。現在この企業の本社は、キプロス共和国に法人登録しています。ロシアを拠点としていたことからロシアに対して悪い印象を持っている人や怖いと思っている人もいるようです。
悪い評判:お金がかかる
Adguardは無料でインストールできますが、ツールの機能を最大限使用するには有料版を購入しなくてはいけません。有料金額は年間払いの1年版と買い切りの永久版があります。1年版の場合、3代のデバイスで利用できるパーソナルプランで2280円(1か月辺り190円)。永久版の場合パーソナルプランで6000円となっています。お金がかかることからAdguardを使用することに抵抗がある人いるようです。
Adguardの危険性
Adguardの危険性について紹介します。
過去に起きたハッキング被害
2018年9月21日、Adguardのサーバーにハッキング攻撃があったことが報告されました。当時Adguardは、サーバーへのハッキング攻撃を確認した後、速やかに全ユーザーのパスワードをリセットすることで対応しています。その後、ハッキング被害の報告はありません。
脆弱性の指摘も
Adguardは、2021年にセキュリティに関する脆弱性を指摘されています。この脆弱性は、個人情報が取られる恐れがあったため問題となりましたがすでに対策済みです。また2024年にはファイル読み込みの脆弱性も指摘されており、Adguardのセキュリティが不安視されています。
Adguardの安全性
Adguardの安全性について紹介します。
会社の拠点はキプロス
過去にロシアを拠点として開発されたAdguardですが、現在はキプロス共和国を拠点としています。CEOや開発者はロシア出身が多く、ウクライナ人によるサポートチームで支えられています。また、ロシアが関わっていたことで不安視している人に向けて企業から説明しており、ロシアとは全く通信せずサーバーも置いていないとのことです。そのため、個人情報などのデータがロシアに抜かれるという恐れはありません。
EUのデータ保護法の適用を受けている
AdGuard は、開発企業のAdGuard Software Limited本社がキプロス共和国にあることから、EUのデータ保護法の適用を受けています。企業情報なども公開しているため「透明性が高い企業」と言われています。
何かあった時に迅速な対応を行っている
AdGuardは、過去に起きたハッキング攻撃や脆弱性の指摘などが報告された時、迅速な対応で被害を最小限に控えています。定期的にセキュリティ審査も行われており、審査で発見した不具合や脆弱性はしっかりと対応を行っている印象です。また、マルウェアなどのセキュリティ対策の強化も定期的にアップデートで対応しているため、安心して使用できる広告ブロックツールと言えます。
まとめ
今回は、AdGuardの評判や危険性について解説しました。過去にロシアを拠点に開発されたことで、危険性を危惧されているAdGuard。現在はEUのキプロス共和国に本社を構えており、ロシアとのデータ通信は無くサーバーも置いていません。不測の事態への対応も早いので、比較的安心して利用できる広告ブロックツールだと言えます。興味のある方はこの機会に利用してみてはいかがでしょうか。