GoogleやYahooを筆頭に、様々な種類が公開されている検索エンジン。自分に合う新たな検索エンジンを探しているという人もいるのではないでしょうか。今回この記事では、オランダの企業が運営している「Startpage(スタートページ)」という検索エンジンの特徴や使い方について解説していきます。
スタートページという検索エンジンの特徴
Startpage(スタートページ)という検索エンジンの特徴について解説していきます。
プライベートに特化した検索エンジン
スタートページは、プライベートに特化した検索エンジンと言われています。検索時にIPアドレスや検索履歴などの収集や販売しないことを宣言しています。
また、検索結果のサイトを匿名で閲覧できる「匿名ビュー」機能が搭載されており、ウェブサイトを安全に閲覧できます。
Googleと同じアルゴリズムを使用
スタートページの検索アルゴリズムはGoogleと同じアルゴリズムを使用しているため、同じ検索結果が表示されます。しかし、スタートページの場合は独自のサーバーを経由しているため、Googleに検索履歴や個人情報が渡りません。
Googleでは閲覧履歴などによってパーソナライズされ偏った検索結果が表示されますが、スタートページの場合は誰が検索しても同じ結果が出力されます。
暗号化された検索
スタートページの検索は、常にSSLやTLS、PFSなどを使用してセッションごとに検索を暗号化しています。これにより、第三者からウェブサイトを使用したことはわかるが、どのような検索キーワードを使用したか具体的な情報は不明になります。
多数の言語に対応
スタートページのUIは、デンマーク語や英語、日本語など11言語に対応しています。また、検索自体は2025年9月時点で82言語に対応しており、世界中のユーザーから使用されている検索エンジンです。
特殊なクッキーを使用
スタートページでは、クッキーを使用してユーザーを追跡することは無いが「プリファレンス」という特殊なクッキーを使用しています。このプリファレンスは、ユーザーの検索設定を覚えるために使用し、90日間スタートページに訪問しなかった際に削除されます。
このプリファレンスを使用せずに、URLを使用して設定を保存する方法も可能です。
スタートページの安全な使い方
検索エンジン「スタートページ」の使い方について紹介します。
ブラウザで使用
スタートページをご使用のブラウザで使うには、基本的にGoogleなど他の検索エンジンと同じ使い方で検索が可能です。公式サイトにアクセスして検索ボックスにキーワードを入力。キーボードのEnterキーを押すか、検索アイコンをクリックすると検索を開始します。
設定
スタートページ公式サイトの右上にあるメニューアイコンをクリックすると、メニューが表示されます。この中にある「設定」を選択すると「UIの言語」や「検索言語」「検索対象地域」などを設定できます。
また、設定画面では検索結果などのデザインも設定可能です。テーマ欄にあるリストボックスから「ダークテーマ」や「空」「夜空」などお好みのデザインに変更しましょう。
スマートフォンで使用
スタートページは、iPhoneやAndroid向けのスマートフォンに対応したアプリを公開しています。Androidの場合、Google Playから検索してインストールできます。iPhoneの場合、公式サイトに掲載されているQRコードをスキャンしてアプリをインストールしましょう。
アプリを起動後、検索用のテキストボックスが表示されるので、検索キーワードを入力して検索しましょう。アプリの設定でデザインをダークモードも変更できます。お好みのデザインでインターネットを楽しみましょう。
拡張機能で使用
Google ChromeやFirefoxブラウザを使用している人は、拡張機能をインストールしてデフォルトの検索エンジンに設定可能です。
拡張機能は、公式サイトにアクセスして「拡張機能を入手」ボタンをクリックするか、ブラウザ専用のストアから検索して拡張機能をインストールしましょう。
スタートページをデフォルトの検索エンジンに設定後は、ブラウザ上部のURL入力テキストボックス内に検索キーワードを入力。Enterキーや検索アイコンをクリックすると検索結果が表示されます。
匿名ビューの使用方法
匿名ビューを使用することで、ウェブサイトをスタートページのサーバーを経由して匿名で表示できます。
使用するには、検索結果で表示されている「匿名ビューで訪問する」をクリックするだけです。ウェブサイトを表示する前にサーバーへ接続する画面が表示され、少し待機するとウェブサイトが表示されます。
スタートページの評判
スタートページの評判について紹介します。
プライバシーの高さを評価
スタートページでは、検索履歴やIPアドレスを保存しないことや暗号化された検索、EUの厳格なプライバシー関連法に準拠していることから「プライバシーが高い」と評価されています。
Googleと同じ検索アルゴリズムを使用しているが、検索時の個人情報はスタートページのサーバーによって削除されます。Googleに個人情報が渡ることなくGoogleと同等の検索が行えるため、安全で使いやすい検索エンジンと言えるでしょう。
検索結果がすっきりして見やすい
スタートページはGoogleと同じ検索結果となりますが「Amazonの商品紹介」や「AIの解説」「Googleマップ」などの情報は表示されません。すっきりとした検索結果になるので「シンプルで使いやすい」という声が多くありました。
動作が少し遅い
スタートページでは独自のサーバーを経由しているため、Googleなど他の検索サイトに比べて「動作が遅い」という声がありました。多少の遅さと引き換えに、プライバシーの高さや広告など余分な表示が無いことから「許容できる範囲内の遅さ」という評判も見られました。
まとめ
今回は、スタートページという検索エンジンの特徴について解説しました。
Googleと同じように使用が可能で、プライバシーに特化した検索エンジンとして評価されている「スタートページ(Startpage)」。検索結果に余計な情報が無いことからシンプルで見やすいと評判です。また、多くの言語にも対応していることから世界中のユーザーから注目が集まっています。
無料で使用できる検索エンジンなので、興味のある方はこの機会にスタートページを使用してみてはいかがでしょうか。





