ブロックチェーン技術を使用してデジタルのイラストや音楽、ゲームアイテムなどに価値を与えているNFT。最近はNFTアートに注目が集まっており、数億円で取引されている作品も登場しています。
今回この記事では、これからNFTアートに挑戦したいと考えている人に向けてNFTアートの作り方を解説していきます。
NFTアートの作り方
NFTアートを作る方法について紹介します。
イラストを描く
まず、NFTアートにするイラストを描きます。パソコンの場合Photoshopやillustratorなどのツールを使用して描くとクオリティの高い絵が描けるのでおすすめです。スマートフォンの場合でも、イラストが描けるアプリが用意されているのでインストールして利用しましょう。
ウォレットを用意する
イラストを出品する前に、デジタルウォレット(電子財布)を用意します。ウォレットがあることで仮想通貨やNFTを保有し、NFTマーケットプレイスなどで買い物ができます。ウォレットアプリをインストールしましょう。
おすすめのウォレットアプリは世界中で利用者が最も多く、様々なNFTマーケットプレイスに対応している「メタマスク」ですが、日本人向けの国産ウォレットもあるのでスタイルに合うウォレットを探すと良いでしょう。
仮想通貨取引所を開設
基本的にNFTの取引は仮想通貨で行われます。仮想通貨を現金にするためにも、仮想通貨取引所の口座を開設したほうが良いでしょう。
NFT取引に使用する仮想通貨の多くはETH(イーサリアム)やBNB(バイナンスコイン)です。開設する際は、それらの仮想通貨に対応している仮想通貨取引所を選ぶことをおすすめします。
口座の開設が完了したら、取引所からウォレット、ウォレットから取引所に送金できるように事前に調べておきましょう。実際に少額で送金してみるのもおすすめです。
マーケットプレイスを選ぶ
完成したイラストをNFTとして出品するマーケットプレイスを選びアカウント登録します。マーケットプレイスによって対応している仮想通貨が異なるので注意が必要です。
現在、世界中で最も利用者が多く人気のマーケットプレイスは「OpenSea」です。日本国内向けのマーケットプレイス「CoincheckNFT」や「HEXA」なども存在するので調べてみると良いでしょう。
アカウント登録時に必要なものはマーケットプレイスによって異なります。中にはウォレットとメールアドレスだけで登録できる所もあります。アカウント登録が完了したら、マーケットプレイスとウォレットを接続しましょう。
イラストをアップロード
マーケットプレイスに完成したイラストをNFTアートとして出品します。作品をアップロードした際には「タイトル」や「作品説明」「販売価格」「ブロックチェーン通貨の種類」などを設定します。
出品したNFTアートが購入されると、自動でウォレットに通貨が振り込まれるはずです。マーケットプレイスによっては、一度マーケットプレイス内の残高が増え、自分からウォレットに送金しないといけない場合があると思います。
売れるNFTアートの特徴
数億円で取引されるなど、数々の話題を生み出したNFTアート。大きな盛り上がりを見せていましたが、最近では「NFTアートはもう売れない」と言う声も出てくるようになりましたが、まだまだ売れる可能性があると思います。
ここでは、売れるNFTアートの特徴について紹介します。
自分で製作した物を出品する
NFTアートでは、作者が手描きで製作したイラストの方が売れています。
マーケットプレイスを見てもらえばわかると思いますが、最近では生成AIで製作したイラストがNFTアートとして多く販売されています。製作コストを下げて量産できる利点はありますが、別の作者なのに似た絵柄が並んでいると、ユーザーは不審に思い購入してくれません。
AIを使用した場合でも唯一無二のイラストや、他の人に真似できない手描きのイラストの方が売れています。NFTアートを制作する際はオリジナリティあふれる作品を作った方が良いでしょう。
コンセプトが決まっている
売れているNFTアートは、コンセプトが決まっているという特徴があります。自分が描くイラストにコンセプトを持たせるのは、NFTだけでなくビジネスとしてイラストを販売する際に必要です。他の作者が描いたNFTアートと差別化されたコンセプトのあるNFTアートを販売することで独自性が生まれ、多くの人が購入します。
イラストを描く際に考えるコンセプトは「人に与える価値」や「NFTアートの特徴」「NFTアートを販売する想い」などから決めると良いでしょう。
トレンドを抑えている
売れているNFTアートの多くはトレンド(流行)の波に乗っています。過去にはドット絵やSNSのプロフィールにできるNFTアートなどが流行っています。
最近では、サイバーパンクの様な女の子のイラストや、可愛らしいキャラクターのNFTアートがトレンドになっています。
日本発NFTコレクションの取引データをランキング形式で掲載しているサイトもあるので、確認してトレンドの波を読みましょう。
インフルエンサーが関わっている
売れているNFTアートの多くは人気インフルエンサーとの関わりがあります。インフルエンサーとのコラボ企画やSNSでのプロモーションによって売り上げを伸ばしています。
インフルエンサーに宣伝を依頼する場合お金が掛かってしまいます。企業の場合、インフルエンサーにプロモーション依頼するのは容易ですが、一般人の場合はお金を出すのも難しいと思います。X(旧Twitter)などSNSを駆使してインフルエンサーの目に留まり、自然と宣伝して貰えるように工夫しましょう。
おすすめのマーケットプレイス
NFTアートを出品する際におすすめのマーケットプレイスは以下の通りです。
- OpenSea
- Magic Eden
- Blur
- Coincheck NFT
- SBINFT Market
まとめ
今回は、NFTアートの作り方や売れるNFTアートの特徴について解説しました。
NFTアートを作るには、ウォレットなどを準備してマーケットプレイスを選び出品します。マーケットプレイスによって対応しているブロックチェーンネットワークが異なるので注意しましょう。おすすめのマーケットプレイスは、利用者が最も多い「OpenSea」です。
売れているNFTアートは、コンセプトが決まっている、トレンドを抑えているなどの特徴があります。出品したNFTアートが少しでも売れるようにコンセプトなどを意識してイラストを描くと良いでしょう。
興味のある方は、この機会にNFTアートを出品してみてはいかがでしょうか。