スマートフォンも普及し、多くの人が気軽に利用できるインターネット。インターネットを利用するにはブラウザが必要です。最近では様々な種類のブラウザが用意されており、気になっている人もいるのではないでしょうか。今回この記事では、最近話題の「Floorpブラウザ」について紹介します。
Floorpブラウザとは
Floorpブラウザとは、Mozilla Firefoxをベースにしたオープンソースのパソコン向けWebブラウザです。「Floorp」と書いて「フロープ」と呼びます。「ブラウザとしての立ち位置が既存製品と被らないソフトウェア」を目標に、FirefoxベースでVivaldiブラウザのような多機能ブラウザを開発。元々Chromiumベースで作成していたが、複雑化が進みリポジトリが拡大し、クローンやビルドに莫大な時間がかかったことも理由の1つとしてFirefoxベースに乗り換えたそうです。
Floorpブラウザの製造者が学生って本当?
Floorpブラウザの製造者は学生というのは本当です。Floorpブラウザは、日本の学生コミュニティ「Ablaze」によって開発されています。Ablaze管理人の浅野凌輔は高校2年生の頃にプログラミングを学ぶことを決意。プログラミング未経験からブラウザ開発を始め、同年にリリースしています。現在、浅野凌輔さんは東洋大学情報連携学部に通いながらAblaze メンバーと共にFloorpブラウザのアップデートを続けています。
Floorpブラウザの特徴
Floorpブラウザの特徴について紹介します。
カスタマイズ性が高い
Floorpブラウザでは、UIのカスタマイズ性が高く、様々なテーマが用意されています。デフォルトのテーマに加え、Firefoxのデフォルトテーマや旧Firefox風テーマなど様々なUIに切り替えることが可能です。また、CSSを変更することでブラウザのデザインを細かく変更可能。自分が使いやすいデザインにカスタマイズすることで、作業スピードが向上します。
トラッキングや追跡から保護
Floorpブラウザでは、強力なトラッキングブロッカーを搭載していることから、ウェブに潜む悪質なトラッカーから利用者を守ります。また、ウェブサイトからの悪意ある追跡もブロックし、ユーザーデータの販売なども行っていません。広告で生計を立てるサイト運営者と、プライバシーを守りたいユーザー双方の意見を取り入れ、有害トラッカーのみをブロックするように作られています。
多彩な機能
Floorpブラウザには多彩な機能が搭載されています。
タブ関連機能
タブを垂直に並べる「垂直タブ機能」や多段でタブを表示する「多段タブ機能」、閉じたタブを復活させる機能などが搭載されています。
ワークスペース機能
ワークスペース機能では、タブをカテゴリ毎にグループ化できます。1つのウィンドウ内でタブのセットを切り替え可能で、SNS用や仕事関連用など、タブを分けておくことが可能です。
分割ビュー
2つのタブで開いたウェブサイトを左右や上下に並べて同時閲覧できます。これにより、SNSを開きながらネットサーフィンなどが可能です。
Floorpブラウザの評判
Floorpブラウザの評判を紹介します。
良い評判
Floorpブラウザでは、「動作が軽い」点や「豊富な機能」が良いと評価されています。使いやすさから仕事用に乗り換えたという声も多く見られました。
悪い評判
Floorpブラウザの悪い評判は、「広告ブロック機能によりYouTubeなどの動画再生時に不具合が生じる」という声が見られました。また、動画再生以外にもバグが発生しているという声もありました。
まとめ
今回は、Webブラウザ「Floorpブラウザ」について解説しました。カスタマイズが豊富で動作が軽く使いやすいと評判のFloorpブラウザ。プログラミング経験のない高校2年生がブラウザの製造を開始し、その年の内にリリースしたことで驚いた人も多いのではないでしょうか。現在は大学に通いながら学生コミュニティAblazeのメンバーとアップデートを続けています。使いやすいブラウザなので、興味のある方はこの機会にFloorpブラウザをインストールして利用してみてはいかがでしょうか。